正絹

正絹とは、縦糸、横糸が絹で織られている生地のことです。
手触りが非常に滑らかであり、つるりとしているため見た目でも滑らかさが伝わるつくりになっています。
光沢があるため、高級感がある点もポイントです。

ちりめん

ちりめんはひねった糸を使って織られた生地のことです。
凹凸が波状にできているのが特徴的で、どこか温かみを感じることができます。
雛人形に落ち着きを求めたい場合は、ちりめんを選ぶのがおすすめです。

絞り染め

立体的な凹凸が特徴的なのが絞り染めです。
布を摘んで糸でくくってから染色をすることで、他の生地にはない立体感を表現しています。
味のある風合いになっており、雛人形らしさを感じることができます。

刺繍

せっかくのお祝い事だから見栄えのある雛人形が欲しいとお考えの方は、刺繍がおすすめです。
布面に模様を丁寧に縫い込んだ生地であり、上品な華やかさを感じることができます。

雛人形は表情や体格だけでなく、衣裳も全く異なります。
同じ刺繍であっても模様の違いや、金襴の光沢の出かたが違うと、雰囲気や可愛らしさも変わってくるのです。
これらは実際に見てみないとわかりづらいため、木製の雛人形を購入する際は現物を確認するのがおすすめです。

屏風

男雛と女雛の後ろに立てかけて使用します。
屏風の中でも金屏風は王道さを演出できるため人気が高いです。

金色が美しいのはもちろんなのですが、後ろに立てかけることで光を反射でき、より人形が美しく見えるのもポイントです。

ぼんぼり

ひな祭りの歌にも登場するぼんぼりは、長柄の蝋燭立てを絹で覆った灯具です。
昔は結婚式を夜に行うのが一般的だったため、ぼんぼりの明かりが欠かせませんでした。
男雛と女雛の両脇に飾るのがポイントです。

桜橘・紅白梅

京都御所にある紫宸殿には、樹木が美しく配置されています。
それにならって置くと言われているのが桜橘です。

紅白梅を飾る場合は、左に白梅、右に紅梅を飾るのが一般的とされています。
紅白なので縁起が良くお雛様の飾り付けとして人気は高いです。

毛氈

雛人形の下には真っ赤な絨毯が敷いてあることがあります。これが毛氈です。
魔除けの意味があります。

高坏

高坏とは食べ物を盛るための器です。
ひな祭りではお餅や和菓子を乗せることが多く、高貴な人に食べ物を献上するときに利用されます。

他にも小道具にはいろんな種類があります。
小道具は華やかさや上質さを高めてくれるだけでなく、縁起がいいとされているのもポイントです。

赤ちゃんに厄が訪れないように、小道具にもこだわって雛人形を選んであげるとよいでしょう。