親王飾り

親王飾りは人形の数が2体です。非常にシンプルな飾り方であり、サイズは大きなものからコンパクトなものまであります。人形の数が少ない分、値段も比較的抑えられており、おおよそ5～30万円で購入可能です。品質の高い材料など、製作した作家が有名だったりするとさらに値段は高くなります。

3段飾り

3段飾りは迫力があり、人形の数も5～15体と多いです。人形の数が増えているので、先ほどの親王飾りと比べると相場は高くなっており、およそ10～50万円となっています。飾るためにある程度のスペースが必要なので注意してください。

7段15人飾り

一般的に雛人形としてのイメージが最も強いのがこの7段15人飾りです。これを飾ることができるスペースがある家庭は少ないため、需要が減りつつありますが人気は高いです。人形の数や道具の数が多いので、相場も20～50万円と高めになっています。

収納飾り

人形を収納できる箱の上に飾るのが収納飾りです。親王飾りと比較すると、箱に人形を収納しなくてはならないため、サイズが少し小さめになっています。しかし、相場に大きな変化はなくおよそ8～20万円となっています。

ケース飾り

ケースの中に人形を飾るのがケース飾りです。埃や傷がつかないという利点があり、飾るのが非常に簡単です。ケースの種類はガラスとアクリルがあります。相場はおよそ2～10万円となっています。

これらが雛人形のタイプ別の相場です。

人形の数

人形の数が増えれば増えるほど、値段は高くなっていきます。人形の数が多ければそれだけ華やかさもアップするため、予算を確認しつつ人形の数を決めなくてはいけません。しかし、最近ではコンパクトな雛人形が主流であることから、あまり人形の数を増やさないというシンプルなケースも増えています。

道具の違い

雛人形の主役は人形ですが、華やかさを演出してくれている道具も大切です。道具の材質によって値段の差が生まれるケースがあり、人形の数が多くても値段が安いという場合は、道具が他と比べて見劣りしている可能性が高いです。あえて道具の金額を抑えることで、安く雛人形を販売している場合もあります。

顔や頭の違い

雛人形は顔が命といっても過言ではありません。細かく作り込んであればあるほど、彫りの深さや美しさは変わってきます。雛人形によっては、舌や歯があるものもあります。表情も数多くの種類があり、それをデザインした人物の知名度や実力によって値段が変化するケースがあります。

しかし、現代の人形は同じ頭メーカーから取り寄せているケースが多く、その場合はほとんど値段差が生まれません。個人の好みによってどの人形を気に入るかは異なるため、値段が安いからといって顔が悪い人形というわけでもありません。

生地の品質

人形が着ている衣裳の生地の品質によっても値段は変化します。裏地まできちんと仕立ててあったり、形が綺麗になるように重ねてあったりするとさらに値段は高くなります。

これらが雛人形の値段が変わる基準です。ぜひ、購入する際の参考にしてください。